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コラム

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スーパーマーケットにカビが発生する原因や対策方法について解説

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冷蔵機器や冷凍機器が稼働しているスーパーマーケットの店内では、結露などによってカビが発生しやすい傾向があります。カビが発生すると来店客からのイメージ悪化や、保健所からの指導につながるリスクがあるため注意が必要です。

とはいえ、スーパーマーケットの店内でカビが発生する要因はさまざまなので、「何が理由でカビが発生しているのかわからない」「カビの予防方法を知りたい」といった店舗責任者の方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、スーパーマーケットの店内にカビが発生する要因や、対処法・予防法などについて解説します。カビ予防に効果的な空調システムも紹介するので、ぜひ最後までチェックしてください。

スーパーマーケットにカビが発生する原因

スーパーマーケットのように冷蔵・冷凍機器が多数稼働し、さまざまな商品と人が出入りする環境では、カビが発生しやすい条件が揃っています。ここでは、カビが発生する主な原因として、以下の3つを確認しておきましょう。

  • 結露
  • 清掃不足
  • 適切な換気がされていない

結露

スーパーマーケットでは、冷蔵ショーケースや冷凍庫、空調機器の稼働により店内は冷えていることが多く、外気との温度差が大きい傾向があります。そのため、湿った外気がそのまま店内の天井や壁面にあたると、その温度差によって結露が発生しやすくなります。

このような結露が天井や配管まわりに頻繁に発生すると、常に湿った状態が維持されてしまい、カビが繁殖しやすい環境が形成されます。

清掃不足

天井や高所部分は日常清掃の対象から外れやすく、ホコリや油分が蓄積しやすい場所です。とくに食品を扱うスーパーマーケットでは、油分を含む空気が天井付近にまで上昇し、ホコリと結びつくことでカビの栄養源となる汚れが蓄積されます。

汚れが放置された状態が長期間続くことで、天井にカビが定着しやすくなります。空調フィルターやダクトの清掃不足もカビ胞子の拡散原因となるため、注意が必要です。

適切な換気がされていない

暖かい空気が冷蔵・冷凍のショーケースの表面に触れると、空気中の水蒸気が冷やされて水滴に変わり、結露ができます。
換気が不十分だと、この結露が乾燥しにくく、ショーケースの表面や床、周辺の壁などに水分が残りやすくなります。

冷蔵・冷凍ショーケースは、その構造上、冷気が周囲に滞留しやすい傾向があります。換気が適切に行われないと、冷たく湿った空気が店舗全体に拡散せず、ショーケース周辺にこもり続けてしまいます。

そこへ、新鮮な空気が供給されず、空気の流れが滞ると、空気中のカビの胞子がショーケース周辺に集まりやすくなり、カビが発生します。

スーパーマーケットの天井のカビを放置してはいけない理由

スーパーマーケットの天井のカビを放置してはいけない主な理由は、以下の3点です。

  • 利用者への悪印象
  • 健康被害の誘発
  • 保健所の指導対象

利用者への悪印象

スーパーマーケットは、清潔で安全な食材を提供することが前提の施設です。そのため、店内の天井に黒ずみやシミ、カビが見えると、顧客に対して強い不快感や不信感を与えるリスクがあります。たとえ商品自体に問題がなくても、店舗全体の衛生管理に対する印象が損なわれ、再来店の可能性が低下する原因となるでしょう。

とくに天井のカビは、目線よりも上にあるため来店客の視界に入りやすく、売場の印象を左右する大きな要素です。

健康被害の誘発

カビは胞子を空気中に放出するため、空調や換気システムを通じて店内全体に拡散される可能性があります。このカビ胞子を吸い込むことで、アレルギー反応や喘息、皮膚疾患などを引き起こす健康被害が発生するリスクがあります。

保健所の指導対象

スーパーマーケットの営業には、食品衛生法や各自治体の条例に基づいた衛生管理が義務付けられています。天井のカビが目立つような状況では、保健所の巡回時に改善指導や指摘を受けるリスクがあるため注意が必要です。

場合によっては改善報告を求められたり、営業停止処分のリスクにつながるケースも考えられます。

スーパーマーケットに発生したカビの対処方法

スーパーマーケットに発生したカビの対処方法を3つご紹介します。

市販の薬剤でのカビ除去

小規模なカビや、初期段階であれば、市販されている防カビ・除菌スプレーなどを活用して自力で除去することも可能です。アルコールや次亜塩素酸を含むスプレーは、カビの菌糸や胞子を不活性化する効果があり、表面上の除去には一定の効果が見込めます。

ただし、天井や空調付近の作業には脚立や保護具が必要であり、安全面を十分に考慮する必要があります。また、表面的な除去にとどまると再発の可能性が高いため、根本的な湿度管理や換気対策と組み合わせた実施が必要です。

業者へ依頼

広範囲にわたるカビや、天井内部・ダクト内にまでカビが浸透しているようなケースでは、専門業者への依頼が確実です。業者であれば、専用の薬剤や高所作業機器を用いた確実な除去処理が可能であり、施工後に再発防止のためのコーティングなどを併用してもらえる場合もあります。

さらに、空調機器や換気設備の点検・洗浄も同時に対応できる業者であれば、施設全体の衛生状態を大幅に改善することが可能です。

天井ボードの張替え

カビ除去の一時的な対策には、天井ボードの張替えをおすすめします。
表面のカビを拭き取っても、天井ボード内部にカビの菌糸が根を張っている場合、再発する可能性が高いためです。とくに、すでに天井ボードにシミや変色が見られる場合は、カビが深く浸透している可能性が高いと考えられます。

天井ボードを張替えることで、カビの発生源を根本から除去することができます。新しいボードで清潔な環境を取り戻し、健康的な生活空間を維持しましょう。

スーパーマーケットに発生するカビの予防方法

スーパーマーケットに発生するカビの主な予防方法として、以下の5つを紹介します。

適切な換気

店舗内の空気の流れを確保し、湿気やカビ胞子を外に排出することは基本的な対策の1つです。空調設備と連動させた換気システムの整備や、定期的な換気時間の確保を行いましょう。

店内の除湿

店内の除湿は、カビの発生を防ぐのに効果的な対策です。湿度を常に60%以下に保つことを目標に、除湿機や除湿機能付き空調機を導入することをおすすめします。特に天井面など湿気がこもりやすい場所の湿度を局所的に下げられるデシカント空調の導入が高い効果を発揮するでしょう。

結露対策

結露を防ぐためには、断熱材の施工や二重天井、ダクトの保温処理などを行うことが有効です。また、店内と冷蔵機器周辺の温度差が極端にならないよう、空調管理の見直しやレイアウトの工夫も検討しましょう。

さらに、デシカント空調を活用するのもおすすめです。デシカント空調は、店舗内の空気から強力に水分を除去し、乾燥した空気を供給するため、結露を防げます。

徹底した清掃

カビ防止では、高所や機器の裏側までを含め、汚れやホコリの蓄積を防ぐことが重要です。とくにフィルターやダクト周辺など、汚れが溜まりやすく見落とされがちな部分は重点的に管理しましょう。

防カビ塗装

カビの発生しやすい天井や壁面には、防カビ効果のある塗料やコーティング剤の使用が一定の効果を発揮します。これにより、湿度が高まった際にも一定期間のカビの定着を防ぎます。2年保証、3年保証などをプランにしている業者もあります。

まとめ

本記事では、スーパーマーケットでカビが発生する原因や対処法、予防法などについて解説しました。店内のカビを放置すると、来店客からのイメージに悪影響を及ぼすほか、保健所からの指導対象となってしまうリスクもあります。早急に対策して、カビの発生しない清潔な店内環境を整えましょう。

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